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アテネで残念だったこと

 アテネ・オリンピックは、日本人選手の大活躍で湧いた。
 谷(妻)も野村も、北島も野口も強かった。山本先生もよくやった。

 残念だったのは、野球。宿敵キューバに勝てるのか?金か銀か?と思っていたところ、オーストラリアに負けて3位とは。予想外の伏兵が現れたのならともかく、阪神の投手をなぜ打てない?

 そしてサッカー男子。予選リーグに強敵が多く、メダルどころか予選落ちの可能性も大いにあるとは思っていたものの、2試合目で早々に予選敗退が決まってしまった。
 その結果よりなにより残念だったのは、オリンピックの試合が始まっているのに、戦う姿勢が見られなかったことだ。
 私の感覚では、オリンピックまでの試合はすべて準備段階。オリンピックでの試合こそが、まさに本番のはずだった。オリンピックのために編成された、オリンピック代表チームなのだから。
 ところが、その本番が始まっているのに、選手が戦闘モードに入っていない。90分もあるし、3試合もあるのだから、徐々に体を慣らしていこう、みたいな感じ……

 首都高に入ったのに、ダラダラと走っている車を、つい連想してしまった。首都高に入ったなら、ハンドルをしっかり握って、目を見開いて、しっかり走れよ、と思う。
 私の感覚では、首都高は戦闘モードで走る道であり、戦闘モードに入る気がないのなら、首都高を走るべきではない。
 残念ながら、今回のサッカー・オリンピック代表チームは、なんとか運転免許は取得したものの、首都高を走るレベルには達していなかったようだ。

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