Peace of mind の価値に感謝する
サイドバーの「音楽」でコメントするには長くなったのでこちらへ。
「Peace of mind」はangelaの歌う「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」の主題歌です。
ラストシーンで流れるのですが、台詞を聞かせるために音が小さくなるところもあり、作品中ではそれほど印象的な歌とは言えませんでした。
それよりも印象的だったのは、途中のCMに入るたびに、この歌のコマーシャルを何度も見せられたことです。
作品の本編中よりも先に、コマーシャルで聞かされる主題歌というのもなんだかなぁ、と思えました。
「RIGHT OF LEFT」は、テレビシリーズ「蒼穹のファフナー」のサイドストーリーともいうべき1時間の特番で、なかなか見応えのある内容でした。見終わったあとは、思わずこの歌のCDを買いに行ってしまいそうになりました。
ただ、あまりにもコマーシャルで何度も見せられたがゆえに、作品全編がこの歌のプロモーションフィルムのような感じすらして、それに乗せられてしまう抵抗感があって、思いとどまったのでした。
それから数か月後。angelaの3rdアルバム「PRHYTHM」が発売されました。
この「Peace of mind」が収録されていることを確認した後、私は結局このアルバムを購入しました。
結果的には、「Peace of mind」がこのアルバムのベストソングでした。経済効率的にはアルバムまで待ってよかったというべきか、それならシングルを買いに走ってもよかったんじゃないかというべきか…
歌だけで聴いても、サビのメロディが印象的なバラードソングです。
そして、歌詞だけ読むとハッピーエンドソングにも見えるのですが、「RIGHT OF LEFT」のストーリーを知っているからこそ、その悲劇がこの歌の重みを増しているようにも思えます。
ラストシーンでこの歌に重なって語られる台詞、「僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を譲ってもらっているんだ。たとえそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に感謝する」も印象的でした。
"勝ち取った平和を譲ってもらって"をgoogleで検索すると、250件以上がヒットするのが、この台詞の印象度を物語っていると思います。
歌とストーリーと台詞とが、これほど見事に融合して相乗効果を上げている例もあまりないと思ったので、ここに記します。
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