「死のドライブ」 ピーター・ヘイニング編
車の怖い話を集めた短編小説集。
昔の話から、未来の話まで、なんとなく時代の順に話が並んでいる。
ファンタジックな話やSF的な話が、わりと多めに思ったけど、基本的にホラー系だと、そうなるのかも。
一番おもしろかったのは、高速道路での決闘が認められている話。無理に追い越されたり、気に入らない車がいた場合、相手のドライバーが了解すれば、合法的に車同士の決闘ができる。そのために、機銃やレーザーなどの武器を車に装備していて、金がかかりそうだけど。
ほかには、呪われた車の話とか、意志を持った車の話、死神の車の話など。
スティーブン・キングをはじめ、ジェフリー・アーチャー、ロアルド・ダール、ロジャー・ゼラズニー、ハーラン・エリスン、ジャック・フィニーなど、私も名前を知っている作家の作品が19編収められている。
映画の原作になったものもいくつかあり、スピルバーグ監督の「激突!」の原作「決闘」もそのひとつ。
テーマに合わせた話を、よく集めた短編集に思えた。
「死のドライブ」 ピーター・ヘイニング編
文春文庫 770円
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コメント
この本に収録されている短編を映画化した「デスレース2000年」が12/1(土)の深夜、テレビ東京で放送されます。「ロッキー」でブレイクする前のシルベスター・スタローンが出演とのこと。未来世界の話という設定なのに、すでに過去の年になってしまっているのがなんですが、見てみますかね。
投稿: ないとう | 2007/11/30 21:07