ツーリング&ドライブ 絶景100選

 春になると、ドライブのガイドブックの新版が出始めるのですが、その第1弾という感じで、「ツーリング&ドライブ 絶景100選」を本屋で見つけました。
 Gakken MOOKとあるので、前にあった「絶景の道100選ツーリングガイド」や「絶景ドライブガイド100選」の焼き直しか、足して2で割ったようなものかなと思ったら、全面的に新しく作り直したようです。
 残念なのは、カラーなのが最初の63本までで、残りが白黒なこと。値段は前の2冊と同じ1200円なのに、ページ数が2割くらい減っているのは、こういう本ってあまり売れないのかな? 私は見つけるたびに、買ってしまいますが。

 100選のうち、走ったことのない道が16本。
 うち、北海道が7本あり、北海道は前に3回ドライブに行って、ひととおり回ったつもりだったのですが、そろそろまた行かないといけませんかね。

 国道243号 美幌峠
 国道273号 糠平国道
 ニセコパノラマライン
 十勝岳温泉美瑛線
 藻琴山道路
 天馬街道
 二十間道路 静内桜並木
 大間越道路
 国道47号 最上峡
 富士スバルライン
 嵐山高雄パークウェイ
 宇治川ライン
 奥出雲おろちループ
 人吉ループ
 西海パールライン
 ながさき女神大橋道路

 走ったことがあるけど、ドライブ旅行記に書いてない道が4本。
 みちのく有料道路って、ただ走り抜けるだけの近道かと思っていました。
 天城ループ橋は盲点でした。今度、写真を撮ってこよう。

 国道229号 積丹半島
 みちのく有料道路
 天城ループ橋
 足摺サニーロード

学研のサイトのツーリング&ドライブ絶景100選のページ

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「死のドライブ」 ピーター・ヘイニング編

 車の怖い話を集めた短編小説集。

 昔の話から、未来の話まで、なんとなく時代の順に話が並んでいる。
 ファンタジックな話やSF的な話が、わりと多めに思ったけど、基本的にホラー系だと、そうなるのかも。

 一番おもしろかったのは、高速道路での決闘が認められている話。無理に追い越されたり、気に入らない車がいた場合、相手のドライバーが了解すれば、合法的に車同士の決闘ができる。そのために、機銃やレーザーなどの武器を車に装備していて、金がかかりそうだけど。
 ほかには、呪われた車の話とか、意志を持った車の話、死神の車の話など。

 スティーブン・キングをはじめ、ジェフリー・アーチャー、ロアルド・ダール、ロジャー・ゼラズニー、ハーラン・エリスン、ジャック・フィニーなど、私も名前を知っている作家の作品が19編収められている。
 映画の原作になったものもいくつかあり、スピルバーグ監督の「激突!」の原作「決闘」もそのひとつ。
 テーマに合わせた話を、よく集めた短編集に思えた。

「死のドライブ」 ピーター・ヘイニング編
文春文庫 770円

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「ドライブ」 ジェイムズ・サリス

 映画のスタント・ドライバーが主人公の物語。
 その運転能力をかわれて犯罪に加わっていき、タフな人生を歩んでいくという、まあ一口では説明しにくい内容の小説なのだけど。
 200ページもない、いまではかなり薄い方に分類される文庫本だ。

 セクション毎に時間が前後に行ったり来たりするので、全体の構成がややつかみにくかった。
 冒頭に緊迫したシーンを持ってきて、そこへ至る過程は、と最初に戻る構成とか、昔の回想シーンがときどき入るというのはよくあるけど、このストーリーは、それにもまして時間がみだれとんでいる。

 しかし、それについては、巻末の訳者あとがきで、見事に解説されていた。
 過去の挿話がいりみだれるのは、主人公の積み重なった過去を、読者がバックストーリーとしてつかんでいくためらしい。
 話がとんでいるのは、「物語をエッセンスにまで削ぎ落としているから」だそうだ。話の流れからは当然あるべきシーンもあえて書かないことにより、物語を“真髄”のみにしている。

 これまでに読んだあとがきの中でも、最も要を得たあとがきだと思った。
 欠点かと思えたところをフォローするにもまして、その作品の長所として見事に説明しきっている。
 それでいて長すぎもせず、表現は簡潔で無駄がない。この作品のスタイルにもふさわしい、素晴らしいあとがきだ。
 訳者:鈴木恵

 最近は千円を超える文庫本もあるし、本屋で平積みになっている表紙と帯を見て、おもしろそうかなと手に取ると、あまりに厚みがあったので、元に戻すということもある。
 この「ドライブ」は、そういう分厚い小説を書いている作家たちに、ぜひ読んで勉強してもらいたい教科書だ。

 ところで、この小説のタイトル。「ドライブ」というよりは「ドライバー」の方が合ってるんじゃないかと思えた。ひとりのプロドライバーの生き様を描いた物語なのだから。
 まあ、エッセンスにまで削ぎ落とすという観点からすると、語尾の「er」も削ぎ落としたのかもしれないけども。

 楽しいドライブをするようなシーンは出てこないし、かなりダークな物語だった。ドライブが休日の趣味という人よりも、車の運転が人生そのものというような人向けかもしれない。

「ドライブ」 ジェイムズ・サリス
ハヤカワ・ミステリ文庫 630円

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女優 春口裕子

 いつもは海外SF&推理小説を読んでいる私にとっては、あまり読まないタイプの本です。
 なのに、この本を読んでみようと思ったのは、朝日新聞サイトのオフタイムというコーナーに、春口さんが書いている「もやしのひげ」というコラムがあって、これがなかなかおもしろく読めているからでした。

 ジャンルとしてはサスペンス小説らしく、ふだん読んでいるのとそんなにかけ離れた本でもありません。
 ただ、主人公のOLというのが、自分とは正反対。
 女と男というのもあるのだろうけど、ファッションやスタイルなどにあまり気を遣わない私とは、まるで別世界でした。
 もし化粧品会社の広報の仕事をすることになったら、自分ならとんでもない左遷だと嘆くだろうなぁ。

 おもしろくなってきたのは、半分くらいになって、ようやく事件が起きてから。
 私は気が短いので、50ページ位読んでも事件が起きない本は、たいくつしてくるのですが、これまでの唯一の例外はアガサ・クリスティーだけ。
 この本も例外にはなり得ませんでした。

 ただ、後半は展開が気になって、短期間で読み終えてしまいました。
 ラストの展開とエピローグの読後感も、まあ好感度は良かったと言えます。

 もう1冊小説が出ているようだけど、読んでみようかなぁ?

「女優」 春口裕子
幻冬舎文庫 680円

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ラピタ世代か…

 出張先で、6時には仕事が終わってしまった。
 食事してからホテルに帰っても、時間がありそうだ。
 持ってきたコンピューター誌は行きの新幹線で読んでしまったし、文庫本だけでは退屈するかも。
 本屋に寄って、なにか雑誌を買っていくことにした。
(読みかけの雑誌が家に4誌もあるので、持ってくればよかったのだが…)

 雑誌売り場をざっと見渡した後、「乗り物にこだわる旅」という特集に惹かれて、「ラピタ3月号」を選んだ。
 小学館の780円の月刊誌。
 初めて買う雑誌だったのだが、ホテルに帰って目次のところをよく読むと、「この雑誌は、40歳以下の読者を想定しておりません」と書かれていた。
 記事の中には、何度か「ラピタ世代」という言葉が登場する。

 たしかに、その読者条件に合致する年齢にはなったんだけど、「そういう雑誌を選ぶようになってしまったかぁ」という精神年齢的な面で、ちょっと苦笑いしてしまう出来事だった。

 ちなみに、特集に取り上げられているテーマは、「宗谷本線で最北の駅へ」とか、「プリウスで炭鉱跡へ」とか、「折りたたみ自転車でフグの島へ」など、おもしろそうなものが選ばれていたと思う。
 ただ、14ものテーマを取り上げたためか、1テーマが4~6ページしかなく、個々の内容としてはあっさりとしていて、満足のいくものではなかった。
 特集以外の記事を読んでも、あまり私の嗜好やライフスタイルには合わなそうだった。

 少なくとも当分、この雑誌を買うことはないと思う。
 もし次に買うことがあったとしたら、いくつになったときかなぁ、なんて想像してみたりすると、自分でも興味深い。
 Googleで調べたら、読者の平均年齢は48歳だそうだ。

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